フケは様々な原因によって頭皮表面の角質がはがれた状態と考える事ができ、一般的には2種類に分類されます。当クリニックではフケやかゆみの改善に、持田製薬の薬用シャンプー・リンスをおすすめしています。
乾性フケは頭皮の水分量が不足して乾燥することによって、皮膚がはがれ、頭皮が荒れてかゆみを生じることによって発生します。つまり乾燥肌の状態です。
乾性フケの原因
乾性フケの原因の考え方は以下の2種類に分けられます。
- 皮脂の分泌量が少ない場合
- 皮脂の分泌量は正常でも、様々な原因によって皮脂が除去されている場合
これらは以下の原因によって起こります。
空気が乾燥する秋から冬は皮膚表面の血管が収縮して、血液の流れが乏しくなり新陳代謝が低下します。よって皮脂の分泌量が少なくなって乾燥し、フケを生じます。
- 栄養不足(偏った食生活、ビタミンA、B、C、Eの不足)
- 生活習慣、ストレス、特定の食生活
- 接触皮膚炎(パーマ液、毛染め剤)
- 硬水による洗髪
- 洗髪の仕方(皮脂残存、皮脂の取りすぎ)
- シャンプーの種類(皮脂を残すものか?、皮脂を除去するものか?)
- 遺伝・体質・疾患(糖尿病、加齢変化、甲状腺機能亢進症)
脂性フケはマラセチアという全ての人の頭皮にいるカビが原因です。マラセチアは脂分を栄養にしていて、酵素リパーゼを分泌します。この酵素が頭皮の皮脂を脂肪酸へ分解し、炎症物質のために頭皮に炎症を起こします。つまり脂漏性皮膚炎の病態となります。よって汗や皮脂が増えるとそれだけマラセチア菌が増殖して、脂性フケ(脂漏性皮膚炎)となってしまいます。
脂性フケの原因
脂性フケは以下の原因で悪くなります。
- 皮脂量が増えた場合(夏の暑い時期など)
- ビタミンB群(ビタミンB1、B6、B12)及びミネラル(亜鉛)が欠乏した場合
- 糖分・炭水化物の過剰摂取(上記ミネラルを消耗するためです)
- 動物性脂肪・コレステロールの過剰摂取(皮脂分泌が増加するため)
- 生活習慣およびストレス(男性ホルモンのバランスが崩れた結果)
- 枕、ブラシ、クシなどにマラセチア菌が繁殖した場合
- 硬水による洗髪
- 洗い方(皮脂が残った場合と皮脂を取りすぎての分泌される皮脂量の増加)
- 頻度(最低1日1回の洗髪が必要です)
- シャンプーの選び方(皮脂を残すものか?皮脂を除去するものか?マラセチア菌の増殖を防ぐのか?)
- 洗髪の後の乾燥状態(ジメジメしているとマラセチア菌が増えてしまいます)
また、乾燥肌や脂漏性皮膚炎(マラセチア菌の増殖)以外にもフケのように見えるケースや他の疾患からの影響もあります。
- 乳児湿疹
- アトピー性皮膚炎(皮膚が乾燥します)
- アタマジラミ
- 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん:初期だと非常に見分けが困難です)
- AIDS(免疫力低下によるマラセチア菌の増殖です)
- 糖尿病(発汗機能低下からの乾燥です)
治療としては一般的には前述された原因の検討及び改善、他の疾患からくるものならその治療、皮膚が乾燥しているなら保湿ローション、脂性フケなら抗真菌剤、皮膚炎なら皮膚炎の治療(ステロイド外用、抗アレルギー剤内服)となります。他にもビタミンの補給やミネラルの補給もあります。
また東洋医学の観点では血虚(けっきょ)という状態(血が不足している状態)が考えられるため、血虚の治療を漢方(当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散等)で行います。
フケに対する抗真菌剤の有効性
フケに対する抗真菌剤の有効性については以下の報告があります。国内では当院採用の0.75%ミコナゾール配合シャンプー(コラージュフルフル)で調査が行われており、有効率が58.6〜73.8%とかゆみとフケの双方に効果が認められます。
海外での調査ではケトコナゾールで使用4か月後で有効率が89%で、62%のステロイド外用よりも有効であると報告されています。
(税別)
コラージュフルフルスカルプシャンプー | 無香料 360ml | 2,200円 |
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コラージュフルフルスカルプシャンプー | シトラス 360ml | 2,200円 |
コラージュフルフルネクストシャンプー | すっきり 400ml | 2,523円 |
コラージュフルフルネクストリンス | すっきり 400ml | 2,523円 |
コラージュフルフルネクストシャンプー | うるおい 400ml | 2,523円 |
コラージュフルフルネクストリンス | うるおい 400ml | 2,523円 |
スカルプシリーズの詰替え用 | 280ml | 1,600円 |
ネクストシリーズの詰替え用 | 280ml | 1,700円 |